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VMware ESXi の標準の機能を使用して仮想環境をバックアップする方法

2017/2/5
文書番号:20684


VMware ESXi の仮想環境をバックアップする方法です。

バックアップソフトのベンダーからは自動バックアップや差分のバックアップなど高機能なバックアップソフトが出ていますが、 テストや勉強のための環境ではできるだけコストをかけずにバックアップをとりたいことも多いと思います。

そんなときに ESXi の標準機能のみでバックアップをとる方法です。

今回は vSphere Client から ESXi サーバーへ接続して ovf テンプレートとしてエクスポートする方法を試してみます。

【操作手順】

  1. vSphere Client で ESXi サーバーへ接続します。
    対象の仮想環境をシャットダウンします。

    対象の仮想環境を選択し、「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択し、「OVF テンプレートのエクスポート」コマンドをクリックします。。

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  2. 「OVF テンプレートのエクスポート」画面が起動します。
    バックアップする環境の名前とバックアップ先のディレクトリを指定します。
    フォーマットは「単一のファイル(OVA)」が選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。

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  3. エクスポートの処理中です。
    仮想環境のディスクの使用量とネットワークの速度によってはかなり時間がかかるかもしれません。

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  4. エクスポートが完了したら「閉じる」ボタンをクリックしてダイアログを終了します。

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  5. OVFテンプレートとしてエクスポートすると仮想環境上の使用量ぐらいの容量になるので無駄がなくていいと思います。

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  6. メリット :バックアップ容量は使用量程度に小さくなる
    デメリット:仮想環境をシャットダウンしないといけない
          ネットワーク経由なので環境によってはバックアップに時間がかかる

    という感じです。

    標準の機能でバックアップできて、バックアップファイルの容量も小さくなるので仮想環境をシャットダウンすることさえできれば有用ではないかと思います。

    ここでエクスポートしたバックアップファイルを復元する手順はこちらをご参照ください
    VMware ESXi の標準の機能を使用して仮想環境をリストアする方法