アプリケーションの2重起動（複数起動）を防止する

WPF アプリケーションでアプリケーションの2重起動（複数起動）をさせない方法です。
基本的にはWindows Forms アプリケーションと同じでMutexを使用して2重起動をチェックします。


動作確認環境：Visua Studio 2010(vb)　.NET Framework 4.0




【設定手順】

1. WPFアプリケーションを作成すると「Applicaion.xaml」というファイルができています。
   このファイルのソースコードを開きます。
   「（Application イベント）」を選択して「Startup」と「Exit」を作成します。
   
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2. ソースは以下のようになります。
   

   
       '多重起動チェックのためのミューテックス定義
       Private m As New System.Threading.Mutex(False, "ApplicationName")
       '起動するウインドウ
       Private w As MainWindow = Nothing
   
       Private Sub Application_Startup(sender As System.Object, e As System.Windows.StartupEventArgs)
   
           'ミューテックスの所有権を要求
           If m.WaitOne(0, False) = False Then
               '既に起動していると判断し終了する
               MessageBox.Show("既に起動しています。")
               'Mutexを破棄
               m.Close()
               m = Nothing
               'アプリケーション終了
               Me.Shutdown()
           Else
               'メイン画面を手動で初期化する
               w = New MainWindow
               'メイン画面を起動
               Call w.Show()
           End If
   
       End Sub
   
       Private Sub Application_Exit(sender As System.Object, e As System.Windows.ExitEventArgs)
           'ミューテックスの存在確認
           If m IsNot Nothing Then
               '存在する場合は破棄する
               m.ReleaseMutex()
               m.Close()
               m = Nothing
           End If
       End Sub
   

3. 次に「Applicaion.xaml」を開きます。
   「Startup」と「Exit」は上記の方法で定義すると特に記載がなくても呼ばれるようです。
   実行してみて「Startup」が呼ばれないようであれば次のように書きます。
   
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   この次の行に「StartupUri」の記載がありますが、これを削除します。
   StartupUriの指定によってMainWindowを起動するようにしていると、Startupの中で2重起動を検知してShutdownをした際にもMainWindowのコンストラクタが実行されるようです。
   
   参考情報
   http://blog.syo-ko.com/?eid=1861#sequel
   
   
4. 「Application.xaml」のソースは以下のようになります。
   4行目が追加した行です。これがなくても呼ばれるようになっていれば書かなくていいです。
   その次の行にあった「StartupUri」の記述は削除します。
   

   
   <Application x:Class="Application"
       xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
       xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
       Startup="Application_Startup" Exit="Application_Exit">
       <Application.Resources>
           
       </Application.Resources>
   </Application>