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管理者カウントがいなくなってしまった場合の対処法

2016/4/10
文書番号:20494


Windows 環境の管理者アカウントを間違って消してしまった、管理者アカウントを Administrators から抜いてしまった。 など、管理者アカウントがいなくなってしまうと日常使用には困らないかもしれませんが設定の変更ができなかったり、アプリのインストールができなかったりと困ることになります。

ドメインに参加していた端末がドメイン参加時にローカルの管理者アカウントを無効もしくは削除し、そのままドメインから抜けてしまった場合にも管理者アカウントがいない状態になってしまいます。

手順は「パスワードがわからなくなってログオンできない場合の対処法」 と同じ流れです。

こっちも簡単にOS再インストールできるものでもないし。。。といったときの対応方法です。

【対応方法】

  1. Windows Server 2012 R2 の OS インストールメディアでブートします。
    「次へ」をクリックします。

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  2. 画面左下の「コンピューターを修復する」リンクをクリックします。

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  3. オプションの選択 では真ん中の「トラブルシューティング」をクリックします。

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  4. 詳細オプション では「コマンドプロンプト」をクリックします。

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  5. コマンドプロンプトが起動します。

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  6. 以下の通りコマンドを実行します。
    実行している環境の Windows ディレクトリがあるドライブは「C」なのでコマンド1行目で「C」に移動していますが他のドライブにある場合はそのドライブに移動します。
    
    X:¥Sources>c:
    
    C:¥>cd ¥windows¥system32
    
    C:¥Windows¥System32>ren Utilman.exe Utilman.exe.bak
    
    C:¥Windows¥System32>copy cmd.exe Utilman.exe
            1 個のファイルをコピーしました。
    
    C:¥Windows¥System32>exit
    
    上記のコマンドで「C:\Windows\system32」にある「Utilman.exe」を名前変更して退避し、「cmd.exe」を「Utilman.exe」という名前でコピーします。
    終わったら画面右上の赤い×ボタンをクリックして終了します。

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  7. オプションの選択 画面に戻ります。
    「続行」ボタンをクリックして Windows を起動します。

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  8. Windows が起動したら画面左下のアイコン(画像参照)をクリックします。

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  9. コマンドプロンプトが管理者権限で起動します。
    ※これ以降のユーザー名やパスワードなどは実際ものを使用して設定してください。

    まず、「admin」という管理者アカウントを作成します。
    
    net user admin /add
    

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  10. 作成したアカウントにパスワードを「password123」と設定します。

    
    net user admin password123
    

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  11. 作成したアカウントを「Administrators」グループへ追加します。

    
    net localgroup Administrators admin /add
    

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  12. これで「admin」というユーザーアカウントが作成され、「Administrators」グループのメンバーになりました。
    コマンドプロンプトの画面は右上の赤い×ボタンで終了し、コンピューターを再起動します。
    再起動すると「admin」ユーザーでログオンすることができます。



    【重要】最後に・・・
    Windows にログインできた後は先ほど変更したファイルを元に戻して起きます。
    「C:\Windows\System32」にある「Utilman.exe」(本当はcmd.exe)を削除し、
    「Utilman.exe.bak」(元々のUtilman.exe)のファイル名を「Utilman.exe」に変更(元に戻す)します。