ワークグループ環境で データベースミラーリングを構成する ~ 手順 1 ~

 
文書番号:10128


ワークグループ(非ドメイン)環境でSQL Server データベースミラーリングを構築する手順です。

本記事では SQL Server 2012 を使用していますが、2014、2016も画面、手順はほとんど同じです。
異なる部分がありましたら置き換えてお読みください。


以下の手順で構築していきます。

  1. SQL Server を単体で2台もしくは3台インストールします。(準備されているものとします)
  2. ファイアウオールを構成します。(この記事で紹介しています。)
  3. ミラーするデータベースをバックアップしてミラーサーバーで復元します。
  4. ミラーリングセッションで使用する証明書、エンドポイント、ログインを作成します。
  5. データベースミラーリングを構成します。

事前準備

SQL Server 2012 でデータベースミラーリングを構築します。

以下の通り3台の SQL Server 2012 の環境を準備します。
※SQL Server 2012 の環境は構築済みであるものとします。

OS:Windows Server 2012 R2

コンピューター名 ドメイン 役割 エディション
SQL01 ワークグループ プリンシパル Standard Edition 以上
SQL02 ワークグループ ミラー Standard Edition 以上
SQL03 ワークグループ ミラー監視 Express Edition でも可
※自動フェイルオーバー構成にする場合はミラー監視は必須ですが、手動フェイルオーバー構成の場合はミラー監視は必須ではありません。

ファイアウオールを設定する


まず最初に、SQL Server がミラーリングセッションで通信を行うためのファイアウオールを設定します。
ファイアウオールの設定はミラーを構成する3台すべてで同じように設定してください。
  1. キーボードの Windwos ロゴキーを押しながら「R」キーを押します。

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  2. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログが起動します。
    「wf.msc」と入力して「OK」をクリックします。

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  3. 左ペインで「受信の規則」を選択し、右ペインの「新しい規則」をクリックします。

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  4. 「新規の受信の規則ウィザード」が起動します。
    「ポート」を選択して「次へ」をクリックします。

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  5. 「TCP」を選択し、「特定のローカルポート」の欄に「5022」を指定します。
    「5022」はデータベースミラーリングでミラーリングセッションの通信に使用するポート番号です。
    このポート番号を変更して構成する場合は実際に使用するポート番号を指定します。

    ※通常のSQL Server の通信用に「1433」を設定していない場合はカンマ「,」区切りで一緒に指定できます。

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  6. 「接続を許可する」が選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。

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  7. 規則を適用するネットワークプロファイルを選択して「次へ」をクリックします。

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  8. この規則にわかりやすい名前をつけて「完了」をクリックします。

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