HOME >> Tips >> VMware

シックプロビジョニング の仮想ディスクを シンプロビジョニング に変更する方法

2016/11/18
文書番号:20620


シックプロビジョニングで作成した仮想ディスクをシンプロビジョニングに変更(変換)する方法です。

※シン → シック の場合は以下のページをご参照ください。
シンプロビジョニング の仮想ディスクを シックプロビジョニング に変更する方法


シックプロビジョニングの仮想ディスクをシンプロビジョニングにする操作は vSphere の画面上ではできません。 ESXi に SSH で接続してコマンドを実行する必要があります。

以下の手順で仮想ディスクを変換します。

【操作手順】

  1. ESXi サーバーへ SSH 接続します。

    SSH 接続の方法については以下のページを参照してください。
    ESXi 仮想ホストへ SSH 接続する方法

    クリックで拡大
  2. ディレクトリ階層を移動し、対象のデータストアまで開きます。

    「vmfs/volumes」階層までは共通です。
    volumes ディレクトリへ移動したら「ls」コマンドでディレクトリを参照するとわかりやすいです。
    その中で対象となる仮想環境が保存されているデータストアを開きます。
    
    cd vmfs/volumes
    
    cd datastore2
    

    クリックで拡大
  3. 更にその階層の中で対象の仮想環境が保存されているディレクトリを開きます。
    今回は「WindowsServer2012R2」ディレクトリへ移動します。
    
    cd WindowsServer2012R2
    

    クリックで拡大
  4. ディレクトリ内のファイルの一覧を確認し、シンプロビジョニングに変換する仮想ディスクファイル(*.vmdk)を確認します。

    
    ls -l
    
    今回変換したいファイルは「WindowsServer2012R2.vmdk」です。
    ファイルの容量を見ると「WindowsServer2012R2-flat.vmdk」というファイルがそれっぽいですが、変換操作を行うのは「-flat」が付かない方のファイルです。

    クリックで拡大
  5. 対象の仮想ディスクファイルに対して変換処理を実行します。
    以下のコマンドを実行します。

    コマンド:vmkfstools -i <変換対象のファイル名> -d thin <変換したシンプロフォーマットのファイル名>
    
    vmkfstools -i WindowsServer2012R2.vmdk -d thin WindowsServer2012R2-thin.vmdk
    

    クリックで拡大
  6. 変換処理中です。
    進捗パーセントが100%になるまでしばらく待ちます。

    クリックで拡大
  7. 完了したらSSH接続を終了します。

    クリックで拡大
  8. データストアを確認すると変換前の仮想ディスクファイルと、変換後の仮想ディスクファイルを確認することができます。
    この段階では"シンプロビジョニングフォーマットのファイルを作成した"だけです。
    仮想マシンでこのファイルを使用するように設定します。

    クリックで拡大
  9. 対象の仮想マシンの設定画面を開きます。
    「ハードウェア」タブで「追加」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  10. 「ハードウェアの追加」ダイアログが起動します。
    「ハードディスク」を選択して「次へ」をクリックします。

    クリックで拡大
  11. ディスクのタイプを選択します。
    「既存の仮想ディスクを使用」を選択して「次へ」をクリックします。

    クリックで拡大
  12. 既存の仮想ディスクファイルのパスを指定します。
    「参照」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  13. 「データストアの参照」ダイアログが起動します。
    対象のディレクトリを開き、先ほど変換したシンプロビジョニングの仮想ディスクを選択します。

    クリックで拡大
  14. ディスクのパスが表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

    クリックで拡大
  15. 詳細オプション画面ではそのまま「次へ」をクリックします。

    クリックで拡大
  16. 設定内容が表示されますので確認して「終了」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  17. 元々のシックプロビジョニングの方のディスクを削除します。
    シックプロビジョニングのハードディスクを選択して「削除」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  18. シックプロビジョニングのハードディスクに取り消し線が付いていることを確認します。 「削除オプション」では「仮想マシンから削除」が選択されていることを確認して「OK」をクリックします。

    ※シンプロビジョニングの仮想ディスクで起動できることを確認してから元のファイルを削除します。念のため。

    クリックで拡大
  19. 再度仮想マシンのプロパティを開くとシンプロビジョニングのハードディスクのみが設定されている状態になっていることが確認できます。
    仮想マシンのプロパティ画面を終了し、仮想マシンを起動します。

    問題なく起動できることが確認できたら、元々のシックプロビジョニングの仮想ディスクファイルをデータストアから削除しても大丈夫です。

    クリックで拡大

【参考情報】

[VMware] VMware ESX および ESXi の仮想ディスクを拡張、縮小、および圧縮する (2092650)
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2092650