HOME >> Tips >> VMware

仮想ゲスト環境のドライブのパーティションを変更する方法

2016/11/17
文書番号:20619


仮想ディスクを1つ作成し、仮想ゲストの環境でパーティション分割した状態のとき、ディスクの先頭側にあるドライブのサイズは拡張できません。


以下の仮想環境では、仮想ディスクは180GBで作成し、Cドライブに約160GB、Dドライブに20GBでパーティションが切られています。


クリックで拡大

この環境でDドライブの容量を拡張する場合は仮想ディスクのサイズを大きくした後、OS標準の機能で拡張することができます。
※この場合の手順は  「仮想ゲスト環境のドライブの容量を拡張する方法」 を参照してください。


しかし、拡張する際には拡張するドライブの後ろに未使用の領域が必要なのでCドライブは拡張できません。

Windows OS 標準の機能では拡張できないので今回は「GParted」というフリーのツールを使用して拡張してみます。

【事前準備】

  1. まずは「GParted」をダウンロードします。

    GParted のサイトへアクセスします。
    http://gparted.sourceforge.net/livecd.php

    ヘッダ部にある「Download」リンクもしくは、少し下の文中にある「download」リンクをクリックします。

    クリックで拡大
  2. 画面 中ほどのダウンロードリンクをクリックします。

    クリックで拡大
  3. ダウンロード画面に遷移すると自動でダウンロードが開始されます。
    開始するまでしばらくかかりますので何もクリックせずに待ちます。
    保存ボタンが出たら任意の場所にダウンロードします。

    クリックで拡大
  4. ダウンロードしたisoイメージファイルです。
    ESXサーバーのデータストアへアップロードしておきます。

    クリックで拡大

【操作手順】

    先ほどダウンロードした「GParted」でBootしてパーティションの設定を変更していきます。
  1. 対象の仮想マシンを右クリックし、「設定の編集」をクリックします。

    クリックで拡大
  2. まずは仮想ディスクを180GBから200GBに変更します。

    クリックで拡大
  3. 「CD/DVDドライブ」をクリックして、「データストア ISO ファイル」を選択して先ほどアップロードしたファイルを選択します。
    「デバイスのステータス」では「パワーオン時に接続」にチェックを入れておきます。

    クリックで拡大
  4. 「オプション」タブを開きます。
    設定の一覧から「起動オプション」を選択し、「強制的にBIOSセットアップ」の項目にチェックを入れます。
    「OK」をクリックして設定画面を閉じます。

    クリックで拡大
  5. 仮想マシンの電源を入れるとBIOSの設定画面が起動します。
    「Boot」タブを選択し、「CD-ROM Drive」の項目を一番上へ移動します。

    ↓キーで「CD-ROM Drive」まで移動して「+」キーを押すと上へ移動します。

    クリックで拡大
  6. 「CD-ROM Drive」を一番上まで移動できたら「F10」キーを押下します。
    設定を保存する確認メッセージが表示されますので「Yes」を選択して「Enter」を押下します。

    クリックで拡大
  7. 仮想マシンの電源を入れると GParted が起動します。
    そのまま「Enter」キーを押下します。

    クリックで拡大
  8. keymap の設定を行うかどうかの画面になります。
    ここもそのまま「Enter」を押下します。

    クリックで拡大
  9. 言語選択の画面になります。
    日本語を選択する場合は「15」と入力して「Enter」を押下します。

    クリックで拡大
  10. 起動モードを選択する画面になります。
    GUI で操作する場合はこのまま「Enter」を押下します。

    クリックで拡大
  11. GParted のGUI が起動します。
    仮想ディスクの状況が表示されています。

    元々の約180GBがCドライブ約160GBと、Dドライブ20GBでパーティションが切られており、その後ろに拡張した分の20GBがグレーで表示されています。

    この最後にあるグレーの部分をCドライブに拡張してCドライブを180GBにしたい。ということになります。

    クリックで拡大
  12. まずは現状のDドライブをディスクの一番最後へ移動します。
    Dドライブの部分を右クリックして「リサイズ/移動」コマンドをクリックします。

    クリックで拡大
  13. ボリュームの位置とサイズを示す緑の四角い枠をドラッグして一番後ろへ移動します。
    それに合わせて下の欄の「前方の空き領域」が大きくなり、「後方の空き領域」がゼロになります。
    移動できたら「リサイズ/移動」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  14. 確認メッセージが出ますので「OK」をクリックします。
    ※「OS の Boot 領域を移動すると危険ですよ」って言ってます。

    クリックで拡大
  15. 元の画面に戻るとDドライブの領域が後ろに移動し、グレーの未使用領域がCドライブの後ろにきている状態になっています。

    クリックで拡大
  16. 次にCドライブの領域を広げます。
    Cドライブを右クリックして「リサイズ/移動」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  17. 緑の枠の右側にある矢印をドラッグして右へ広げます。

    クリックで拡大
  18. いっぱいまで広げたら「リサイズ/移動」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  19. Cドライブを約180GBに拡張できたら「Apply」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  20. 実行確認メッセージが表示されます。
    よければ「Apply」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  21. 処理中です。
    領域を移動する操作は実際には書き換えになるので結構時間がかかります。

    クリックで拡大
  22. 完了したら右下の「Close」ボタンをクリックします。

    クリックで拡大
  23. GParted を終了します。
    メニューバーから「GParted」をクリックし、一番下の「Quit」をクリックします。

    クリックで拡大
  24. メニュー画面に戻りますので画面の何もないところを右クリックし、メニュー一番下の「Exit」から「shutdown-menu」をクリックします。
    ※画面左上のExit と書かれた赤い電源ボタンのアイコンをクリックしても終了できますが反応が悪いのであまりお勧めしません。

    クリックで拡大
  25. シャットダウン操作の種類を選択します。
    「Reboot」を使用しないで「shutdown」で電源を落としてから再度電源を入れたほうがよさそうです。

    クリックで拡大
  26. 「Enter」キーを押下すると終了します。

    クリックで拡大
  27. 最後に仮想マシンの設定でCDドライブからGPartedのイメージファイルをマウント解除しておきます。

    クリックで拡大

【参考情報】

[VMware] ディスク パーティションのサイズを増やす (2078586)
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2078586