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SQL Server の使用メモリの上限を設定する

2015/7/7
文書番号:20330

SQL Server が使用できる最大メモリサイズの設定はセットアップ完了時には 2147483647MB(≒2PB)に設定されています。
これは OS が認識できる最大値でいわゆる「無制限」な状態です。

実装されているメモリ量に対してOS やその他アプリケーションが使うメモリ量を差し引いても SQL Server のプロセスが使用するメモリ量に余裕があれば問題ありませんが 足りなくなってくるとページスワップなどが発生し、レスポンスに影響してきます。

SQL Server は使用しているメモリを必要に応じて解放しますが、使用できるメモリ最大値まではなんでも簡単に解放するわけではありません。
使用できるメモリの最大値を指定し、その範囲内で効率よくメモリを使わせることでページスワップなどによる影響をできるだけ受けないように動作することができます。

基本的には SQL Server 構築時には必須の設定かと思います。

【設定方法】

  1. SQL Server Management Studio を起動し、管理者アカウントでログインします。
    オブジェクトエクスプローラーからサーバー名の部分を右クリックして「プロパティ」をクリックします。

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  2. 「ページの選択」欄で「メモリ」を選択します。
    「サーバーメモリオプション」の「最大サーバーメモリ」で指定します。
    初期値で「2147483647(MB)」に設定されています。

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  3. 今回は 20480MB (20GB)に設定しました。
    「OK」をクリックして設定を反映します。

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  4. ※設定をする時点で既に設定値を超えるメモリを消費している場合でも問題ありません。
     設定値程度までメモリが解放されます。